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日々の出来事を徒然なるままに
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どうも非常にお久しぶりにございます。湊です。
前回のブログでお伝えしたとおり、箱根で行われたFB6000ポイント同盟戦のバトレポをお送りします。間が空きすぎて申し訳ありません・・・・・・

なんというか予想以上にレポート量が多いので、序章以外は分割しました。レポートを読む場合は、“つづきはこちら”をクリックして下さい。また、写真をクリックすると大きな写真が見られます。
ちなみにバトル形式は“1、正面決戦”となります。


最果て山脈から流れ込む二つの流れ、“アベル渓流”と“青ざめの流れ”が合流するハーフリング達が暮らす地、ムート自治区。かつて“肥満帝”ルートウィヒが『腹立ち紛れ』にこの土地をハーフリング達に与えたと伝えられ、帝国臣民達の間でもしばしばムートを州の一つであることに不快感を覚える者達が居るが、ムートの長老であるヒスメ・ストウトハートは選帝権を持つ偉大なる選帝侯の一人であり、ムート自治区が帝国の州である事は揺るがぬ事実である。

半年前にスタール河で起きた異変とそれに伴う渾沌と調和の大規模な戦闘は、たまたまスターランドへ逗留中であったムート自治区に住まうハーフリングの書記官ピピン・ホイップス氏によって書簡に纏まられ、長老の元へと届けられた。書簡に目を通した長老はすぐさま早馬を用意させ、書簡を帝都アルトドルフへ送り、迫り来る渾沌の脅威を警鐘した。その書簡は同じくスタール河での異変を書き記したスターランドの書簡が届くよりも3日も速かったが、ハーフリング独自の言語で書かれていた為、翻訳に手間と時間が掛かり、大臣達の元に届いたのは書簡が帝都に到着してから二週間経った頃合いであった。スターランドからの書簡には周辺地域で起こったリザードマンによる悪行の数々が記されたものであり、渾沌の脅威についてはあまり触れられてはいなかった。もしピピン書記官の記した書簡が大臣達の元に届くのがもう少し速かったならば、大臣達もまた別の決定を下しただろう。この2週間の遅れが、今回の大規模な戦乱で帝国を後手に回らせたのである。


今や帝国内の世論は同胞を鏖殺した憎きリザードマンに血の粛清を与える事に傾いており、その他の脅威などには目も暮れないでいた。白狼騎士団や太陽騎士団、金豹騎士団などの精鋭騎士団達は皇帝カールフランツが政治的手腕を用いて何とか帝都内に留めたものの、大部分の騎士団と州兵はリザードマン討伐に向けられた。カールフランツ親衛隊である帝国近衛騎士団と精鋭騎士団だけでは、とても迫り来る渾沌に太刀打ちする事は出来ない。圧倒的に兵数が足りないのだ。しかもその少ない兵数も、リザードマンとの戦闘が激化するにつれ、さらに減っていく。


帝国は帝国領土内に入り込んだリザードマン達の粛正に、あまりにも兵を裂きすぎてしまった。それが過ちである事に気付いたのは、全てが終わってからである・・・・・・



ムート自治区から南下すること100マイルの地点に、カラク=ヴォルンとドワーフが呼ぶ彼らの要塞都市跡がある。今はかつての栄華を示す殆どの物は瓦解し見る影もなくなった打ち棄てられし都市跡であるが、かつては採掘されたグロムリル鉱によって潤う豊かな都市であった。

帝国歴前1190年“赤きたてがみ”カドリンが地下遺跡から醜悪なるスケイブン達を駆逐し、その功績を称えられ、遺跡内部に存在したグロムリル鉱の豊かな鉱脈を採掘する勅許を至高王から得たことによって、カラク=ヴォルンは非常に豊かな都市へと発展した。しかしその栄華も長くは続かず、帝国歴前1136年カドリンがオーク達によって惨殺された事に端を発し、カラク=ヴォルンに住まうドワーフ達は衰退の一途をたどり、ついにはスケイブンらに再び占領されてしまった。


ドワーフ達は知らず、また知っていても興味の無い事柄であったが、カラク=ヴォルンの地下深くには巨大なワープストーンが眠っており、彼らのカラク=ヴォルン“奪還”はその巨大なワープストーン発掘のための足がかりであったのだ。しかし現在に至るまで巨大なワープストーンの破片は時折発見されるが、本体は未だに見つかって折らず、スケイブンの氏族らは互いに互いを出し抜きながら、カラク=ヴォルンの巨大ワープストーン発掘に全力を尽くしている。グレイシーアのイルキルシュに不死者殲滅という命を与え評議会が彼をカラク=ヴォルンへ送り出したのもその一環である。カラク=ヴォルンには未だに怨嗟の声をまき散らす不死者となったドワーフらが跋扈しており、彼らの駆逐には不死者との戦いに精通しているイルキルシュが適任だと判断された結果であった。
もっとも、イルキルシュはおろか評議会さえもカラク=ヴォルンに想像を絶する程の大勢の不死者が集うことなどまったく予想をしていなかったのだが・・・・・・


カラク=ヴォルン跡地から東に10マイルほどの地点に“影の湖”と呼ばれる湖が存在する。ドワーフ語で『黒い水』を意味するヴァルン=ドラズと呼ばれるその湖は、畔で貴重なグロムリル鉱が取れることで有名であり、それの採掘と守護の為ズァルフバルなどの堅牢な要塞都市や砦町が築かれていた。その砦町の大半に火の手が上がり、要塞都市ズァルフバルは城門を固く閉ざしている。

それらは全てケイオスロード“狂王”イーサン・ドミナートゥス率いる渾沌軍の仕業であった。しかしイーサンは畔の採掘場には目も暮れず、大勢の船を用意させ影の湖に漕ぎ出でた。

影の湖には一つの伝説があった。“赤きたてがみ”カドリンが果てる最期の時、敵の手に渡らぬようにと愛用のルーンハンマーを影の湖に放ったという伝説だ。過去多くの者達がその伝説のルーンハンマーを求め影の湖中を探し回ったが、発見するには至ってはおらず、ルーンハンマーは失われたか、そもそも伝説そのものが偽りであったのではないかという声が多い。しかし伝説は真であり、ルーンハンマーも決して失われてはいなかった。ケイオスドワーフのソーサラー・プロシュート“雄牛の瞳”アルデバランが開発した“泥中さえも見通す装置”によって影の湖の水底が暴かれ、カドリンのルーンハンマーは再び歴史の表舞台に姿を現したのである。

永い時を水底で過ごしていたにも関わらず、引き上げられたカドリンのルーンハンマーは劣化せず当時の姿のままであった。アルデアバランは部下を率いて焼き払った砦町の工房でカドリンのルーンハンマーを邪悪な技術を用いて鍛え直し、未だ輝きが衰えぬルーンの上からケイオスドワーフの冒涜的なルーンを刻み込んだ。赤々と熱を帯びたかつてカドリンのルーンハンマーであったそれをドワーフの血で冷まし、イーサンの新たなる得物へと生まれ変わらせた。イーサンは出来上がった得物に満足すると、己の軍を東のカラク=ヴォルンへと向ける。得物の代金を支払うためだ。ケイオスドワーフが求める報酬は金品だけではない。アルデバランが欲したのはカラク=ヴォルンの鉱山跡に乱立する巨石群。その巨石らには非業の死を遂げたカドリンの妄執じみた怨嗟の念が染み込んでおり、周囲の者達に容赦の無い敵意を向けるという。それを一体何に使うかはイーサンは分からない。イーサンは召喚したディスク・オブ・ティーンチに飛び乗ると、自ら先陣を切ってカラク=ヴォルンを目指した。


ストリゴイ・グールキングのザトラはラーミアとカーシュタイン一族に激しい憎悪を抱き、己と己の一族が受けた数々の屈辱を晴らすべく終わることのない旅を続けている。

彼はその旅路で失われしかつての栄華を取り戻す為、強靱な力と魂を持つ不死者を己の軍勢に迎え入れるべく集める旅を続けていた。その折、独立商港のマリエンブルクから続く悪名高き旧街道を南下する彼の耳に、カラク=ヴォルンの噂が流れ込んできた。曰く、廃墟と化したカラク=ヴォルンには、モールスリーブの影響を受けて未だ安寧を得られぬドワーフたちが不死者となって彷徨い続けているというのだ。屈強な戦士である彼らを支配下に置けば、己の軍勢はさらに強大な物と化し、復讐の悲願を達することが出来る。ザトラは残忍な笑みを浮かべて己の軍をカラク=ヴォルンへと向かわせた。


アラビィの大砂漠の外れにある赤砂漠の王“紅舞王”ソカル=アトゥム。彼の紅く吹き荒ぶ砂塵の中にて縦横無尽に剣を振るうその姿は、見た者にまるで舞を舞っているように錯覚させる。

生前、かのセトラ王とも何度も刃を交えた彼は、復活後セトラに変わる新たなる好敵手を求めて赤砂漠を旅立ち長い放浪の旅を続けていた。しかし旅を続けど彼の眼鏡に適う者は現れず、彼と敵対したその全ての者達が灰燼に帰した。興醒めし、故郷である赤砂漠への帰還を考えてきた彼の元に、末の王子が一族の秘宝を奪われた報が這入る。新たなる強敵の出現に心躍らせた彼は配下や王子達を各地に放ち、秘宝を奪った者を探し求めていた。しかし悲報を奪った者らと王子らが刃を交えることはあれど、ソカル自身が刃を交える事は無く、それはソカルにとって何よりも歯がゆかった。

好敵手を求めてむくろ川に沿って北へ遠征するソカルの一団。黒火峠から眼下を眺めると、北から不死者の大軍、東から渾沌の軍勢、それぞれが廃墟と化したカラク=ヴォルンを目指していた。血を滾らせる大規模な戦が始まる・・・・・・そう直感したソガルは、自らが駆るチャリオットを操りその場にいた誰よりも速く、一気に峠を駆けていく。
目指すはカラク=ヴォルン。果たしてその地に、彼の眼鏡に適う者は居るのだろうか・・・・・・


箱根1





イルキルシュは不死者の数に卒倒した。不死者の数は、先に評議会から得た情報の10倍は超える。しかしこのまま戦果を上げずに帰還すれば、自分の命が危うい。何か打開策はないものかと思案に耽っていたイルキルシュの元に片腕であるウォーロードのガナムクルから、カラク=ヴォルンへ渾沌の軍勢がこちらへ向かってくるとの報告を受けた。イルキルシュはこれを利用しようと目論み、陰謀に満ちた同盟を結ぶべく使者を送る。

箱根2







箱根3





イルキルシュは渾沌の軍勢を束ねるイーサンへ恭しく傅いたが、当然服従などしていない。彼は傅きながら、ほくそ笑む。傅くだけで我々の代わりに進んで危険な最前線に行ってくれるのであれば、こんなに安い取引はない。彼らが多くくたばれば、それだけ漁る戦利品の数は多くなる。この目論みは、決して奴らに感づかれてはならない。その一環として、中央にプレーグファーネスとそれを操るプレーグモンクを布陣した。プレーグモンクに多大な被害が出ることは想像に難くないが、ベスティレン族がどうなろうと彼の知ったことではない。



箱根4







箱根5







箱根6





ソカルは当初、ザトラと剣を交える予定であった。しかしこちらへ迫る渾沌の軍勢が思う以上に多く、ザトラとの戦を楽しむ余裕はない。渾沌の軍勢だけであれば彼の敵ではないが、数が多いスケイブンも同時に相手にするのは骨が折れる。そこでソカルはザトラに自分との同盟を結び、共に大軍と化した破壊の陣営を討つよう提案した。ザトラは剣を向けてきた“敵”を信用しきれずにいたが、その申し出を受けソカルと同盟を結ぶ。この同盟は脅威を排除するためだけの同盟であり、その場しのぎの信用ならぬ同盟関係であった。破壊の陣営側が壊滅するか撤退すれば、彼らは再び敵同士となる。ソカルはそれをどこか愉しんでおり、またザトラも満更ではない様子であった。


箱根7





両軍は鉱山跡地に建てられた粗末な監督所を中心に対峙する。両軍の圧倒的な兵数により埋め尽くされたその光景は吟遊詩人に謳われる大決戦の体を為していた。事実、この戦いは英雄譚の一説であった。ここ数十年の間この周辺地域で勃発した戦乱の中では間違いなく最大規模の戦いであり、オールドワールドの歴史に刻まれる戦いであるからだ。

もっとも、その事に当事者達は気付いていない。己が歴史に残る事を自覚して戦う夢見がちな兵は、夢に捕らわれ二度と醒める事は出来ぬ。戦争とは、そういうものである。


戦いは、スケイブンのスクリール族が開発したワープライトニング・キャノンから放たれた邪悪な光球を狼煙代わりに開始された。ワープストーンから抽出された禍々しいエネルギーは軌跡を描いてボーンジャイアントを貫き、一瞬で灰すらも残さず消滅させた。



箱根8





かつて採掘した鉱物の洗浄などに利用された川をラットオウガと共に、マローダー達が進んでいく。彼らを率いるエグザルテッドヒーローの“野人”フンババはコーン神の加護を受け人間の領域を越えた強靱な肉体を手に入れたが、その代償として理性を失ってしまった。彼の獣のような瞳が敵以外を写すことはない。


箱根9





ソカルの精鋭であるスケルトン・ホースマンがクランラットに襲いかかる。
クランラットは一人ひとりの戦力ではモノの数ではない雑兵鼠共ではあるが、数が揃えば鉄壁の壁となる。その壁を突き破ることが出来ず、スケルトン・ホースマンらは予想外の膠着を強いられてしまった。



箱根10





ウォーロードのガナムクルは、眼前の不死者共に狙いを定めた。
ガナムクルは雄叫びを上げ、配下のストームヴァーミン達の士気を鼓舞した。雑兵のクランラットとは違い、ストームヴァーミンは鍛え抜かれた生粋の戦士達である。
空腹と闘争心に彼らは常に餓えている。その餓えは、戦場でしか癒やすことが出来ない。



箱根11





獣のような雄叫びを上げ、配下を率いてフンババがソカル率いるチャリオット部隊に突撃を仕掛けた。その無謀さは蛮勇を通り越して、単なる愚挙である。身の丈ほどの大斧をソカルへ振り上げ飛び掛かるが、それを歯牙にも掛けずソカルはコリオリを軽くいなした。コリオリは尋常ならざる怪力の持ち主であったが、それでもソカルを満足させるには至らなかった。


箱根13





ザトラの命を受け、ヴァルガイストが飛翔する。
ヴァルガイストはカドリンの敵意が染み込んだ巨石に身を隠すと、スケイブンや渾沌の軍勢の様子を伺う。近づいただけで常人であれば絶命するほどの悪意を秘めた巨石であるが、悪意と絶望の中で生きるヴァルガイストにとって、敵意など調子外れの賛美歌に過ぎない。



箱根13





ケイオスウォーリアー部隊と合流していたイーサンであったが、戦線にヴァルグールフの姿を確認するや、ディスクを駆って一気に躍りかかる。かつてカドリンの物であったルーンハンマーの力を一刻も早く試したかったのだ。

ティーンチ神に魂を弄ばれ続け一時は錯乱状態であった彼であったが、本来の彼はドラゴンさえも屠る。ヴァルグールフを一撃で叩きのめし、血糊を払い新たなる得物の出来に満足そうに頷いた。束縛から逃れた今の彼に敵はない。



箱根14





士気を鼓舞し血沸き立つストームヴァーミン達に、呪文を唱えながらイルキルシュは戦線を維持するよう号令を掛ける。戦線を乱すことは許されない。喩え綻びが僅かであろうとも、その綻びが自軍へ敗北を呼び込むことをイルキルシュは知っている。そして、それを何よりも恐れているのだ。

箱根15





離脱したイーサンからケイオスウォーリアーの指揮を託された“妖術師”ワイズマンは、迫るグレイヴガード達に対して戦闘準備に入る。同じくケイオスウォーリアー達に合流した“豪腕”コリオリはイーサン軍の象徴である軍団旗を高々と掲げ、ミュージシャンは角笛を鳴らす。ウォーシュラインからの加護を受けたケイオスウォーリアー達はいつにも増して屈強な存在となっていた。


箱根16





渾沌の戦士共へ、ザトラが合流したグレイヴガード部隊とモーティスエンジンが突撃を仕掛けた。

加護を受け力を増そうとも、所詮は人間。幾ら虚勢を張ろうとも、根源的な恐怖は拭えない。ザトラは残忍に嗤う。渾沌の従者共よ、覚悟しろ。黒き鎧の中に隠された恐怖、存分にさらけ出すがいい。



箱根17





ソカル討伐に向かったプレーグモンクらに加勢すべく、ケイオスナイトが渾沌の軍馬を駆る。しかしその行く手をクリプトホラーが阻む。その強靱な肉体は、喩え妖力の武具であろうとも断ち斬ることは出来ない。


箱根18





巨大なプレーグファーネスを見上げ、ソカルは己の奥底に眠る闘争心が沸き立つのを感じていた。迫るプレーグモンクらを向かい討つべく、愛剣を構え直す。あの巨大な物体こそ、己を満足させる物に違いない。


箱根19





侵攻するウォースフィンクスの動きを止めるため、スケイブンスレイヴがイルキルシュの命を受け立ちはだかる。文字通り“生きる盾”である彼らが、巨大なウォースフィンクスを真っ正面から食い止める事など、出来はしない。踏みつぶされ、骨まで砕けて絶命する。仲間に喰われるか、戦場で無残に果てるか、どちらにしろ彼らに待つのは悲惨な死のみ。それが奴隷鼠達の宿命である。


箱根20





ドゥームホイールに向け、ブラックナイトが迫る。
彼らは生前高潔で勇敢な戦士であった。彼らを目覚めさせた負の魔力によってその高潔さは失われたが、戦士としての力は失われていない。愛刀を振り上げ、エンジニアへと肉薄した。



箱根21






機は熟した。ガナムクルの奇声じみた雄叫びと共に、ストームヴァーミン達が各々武器や防具を打ち鳴らし、ヴァンパイア率いるクリプトグール達へ襲いかかった。一つの生物として傾れ込むその光景は、まさに悪夢としか形容出来ぬ。


箱根22





カラク=ヴォルンはまさに地獄と化した。
あちこちで火の手が上がり、ワープストーンの不気味な光が戦場を迸る。敵意を持つ巨石群達は招かれざる愚者共へ呪詛を吐きかけるが、陳腐な呪詛など戦場の阿鼻叫喚によって掻き消されてしまう。姿無き者の声に耳を傾ける好事家など、この戦場には存在しないのだ。



箱根23





ケイオスウォーリアー達は生き残っていた。ウォーシュラインからの加護と戦士としての矜持が内なる恐怖に耐える力を与えたのだ。迫るグレイヴガード達押し返し、返し刀で骨を砕く。彼らのその力は、強大なモーティスエンジンにさえ一太刀を浴びせるほどであった。


箱根24





土の中から突如姿を現しヘルキャノンを操るケイオスドワーフらを瞬殺したセパルチュラル・ストーカー。主を失い楔を外されたヘルキャノンは、狂ったようにセパルチュラル・ストーカーへ己の顎を突き立てた。



箱根25





スケイブンスレイブに足止めさせ、動きを鈍らせたウォースフィンクスにイルキルシュが合流したクランラットが迫る。動きを止めてなお凶暴性を失わぬウォースフィンクスであるが、常に権謀術策を張り巡らせるイルキルシュは勝てる戦い以外絶対にしない。不敵に嗤い、長杖をウォースフィンクスへと向けた。


箱根26





ストームヴァーミン達の後陣を守るジャイアントラットへ、側面からクリプトホラーが襲いかかる。ザトラの放つ負の魔力によって恐怖心を掻き消されたクリプトグール達は、歯を剥き出しにして本能のまま猛り狂うジャイアントラットの群れなど恐れはしない。各々手にした得物を振り上げ、飛びかかる大鼠達の穢れた血で体を染め上げる。



箱根27





ストームヴァーミン達は圧倒的だった。クリプトグール達を血溜まりに沈め、飛び散った腐臭漂う肉片は全てストームヴァーミン達の胃袋に収まった。しかしそれでも尚、彼らの飢えは満たされない。足止めのためにゾンビがストームヴァーミン達に近づくが、その腐肉も彼らの胃袋に収まるだろう。


箱根28





ケイオスウォーリアー達に加護の力を与えるウォーシュラインを脅威に感じたザトラは、ウォーシュラインへ向けてケルン・レイスを差し向けた。迫る幽鬼を振り払うべく、御者は後方へと逃亡する。しかし如何に御者たる屈強なケイオスウォーリアーだろうとも、所詮は定命の存在。定命の者の足では容易く幽鬼に追い着かれてしまうであろう。


箱根29






ケイオスウォーリアー達は大分損害が出たが、それ以上の損害をグレイヴガード部隊とモーティスエンジンに与える事に成功した。しかし長期戦により鍛え上げられた肉体は限界を迎えており、彼らがこれ以上戦い続けるのは難しい。

一方グレイヴガード達はほぼ部隊は壊滅したとはいえ、指揮官たるザトラの瞳が闘争本能を失うことはない。後方よりスケルトンの増援も送られてきた。戦況は不利であるが、こちらに大損害を与えたケイオスウォーリアー達だけは決して生きて還さぬ。



箱根30





プレーグファーネスに片腕をもぎ取られたソカルはチャリオットを転回させ、撤退を開始した。ソカルを無事に安全地帯まで撤退させるべく、スケルトン・ウォーリアーを指揮する第四王子ラシェブが、ソカル王を追うプレーグモンクらの前に立ちはだかる。彼の右翼に存在するクリプトホラーは既に数を大分減らしており、その側面はケイオスウォーリアー達に狙われていた。玉砕は必至であるが、ソカルを守るためラシェブが決して退くことはない。


箱根31





ワープライトニング・キャノンへ向け、ヴァルガイストがその大きな皮膜状の翼を広げる。既にソカル王の軍は黒色山脈へ向けて撤退を開始しており、ケイオス・ウォーリアー達を屠ったザトラも残存兵力を再集結させ、戦線を維持したまま上レイク川の方面へ陣を異動させるよう号令を出した。ワープライトニング・キャノンの破壊はその一環である。一門でも多く砲台を潰せば、それだけ生存率は上がる。此所で消滅する訳にはいかない。己の死に場所は此所ではないのだ。


かくしてカラク=ヴォルンでの戦いは幕を閉じた。しかし戦火の炎は5日経っても消えることがなく、帝都アルトドルフからでも赤い灯火が見えたという。

この大規模な戦乱は帝国、ドワーフ両勢力にすぐさま伝わったが、帝国はリーザードマンとの戦いに多くの兵を裂きすぎ、ドワーフはイーサン・ドミナートゥスによってズァルフバルが受けた損害により〈グリムグランデル〉を用いて迅速に兵をカラク=ヴォルンへ送ることが出来ず、それがこの戦乱を拡大させる原因となった。ズァルフバルに多大な損害を与えた者として、イーサン・ドミナートゥスの名は“怨恨の書”に記される事となる。


当初イルキルシュは戦乱の勝ち負けに関わらず、戦闘が終わったと同時にイーサン軍を闇討ちする予定であったが、ムート自治区方面からカールフランツ率いる帝国近衛騎士団の蹄の音が近づいてくる音を感じ取り撤退を開始した。イーサンは撤退していくスケイブン達にさほど興味を抱かず、残された臣下を集め当初の目的であったカドリンの呪詛が染み込んだ巨石をカラク=ヴォルンから運び出した。それを無事に“雄牛の瞳”アルデバランに引き渡せば、取引は終了する。


ソカルは無事に撤退し、黒色山脈を越えることが出来た。この戦に大いに満足したソカルは故郷の赤砂漠へ戻ることはせず、この地に留まることを決意。軍団を立て直すため各地に散らばった王子達と合流を果たすべく、自ら先陣を切ってチャリオットを駆った。同じく撤退したザトラは上レイク川の流れに沿ってナルンへ入る。そこで戦力を『補給』し、灰色山脈を越えブレトニアに向かった所で記録は途絶えた。しかしケンネル地方にある“ロゥレンの森”で幾つもの奇怪な惨殺遺体が多数見つかっており、それがザトラ率いる不死者の所業である事は可能性は否定出来ない。


大規模な、戦乱であった。

しかしオールドワールドの歴史を紐解けば、数ある戦乱の一つに過ぎない。戦では綺羅星のように命が瞬き、流れ星のように散っていく。その中で幾人もの英雄が誕生するが、やがて刻が経てば英雄も名も無き土塊に還る。どんなに刻が過ぎようとも、その摂理が変わることはない。



刻は動く。
終焉の蠢動に揺れ動かされながら。
命は瞬く。
終わりへ、向けて・・・・・・・・・



バトレポは以上です。
(注釈:ソカル王のデータはセトラのデーターを使用しています)
半日以上を費やした6000ポイント同盟戦を制したのは、イルキルシュ率いるスケイブン軍&イーサン率いるWoC軍となりました。でかいバトルで久々に勝ったぞ!
今回イーサンはリアル狂乱を一切引き起こさず、ヴァズグールフを屠ってくれたりかなり活躍してくれました。やっとだ、やっと活躍してくれた・・・・・・。“百目の兜”と“千断の剣”のコンボを授けて下さった北(トカゲ)さん、ありがとうございます!!ケイオスウォーリアーもザトラ率いるグレイヴガード部隊とモーティスエンジンという凶悪な二部隊との長丁場を戦い抜いてくれたので、かなり満足。ここまで頑張ったのは8版になってから初めてなんじゃなかろうか。

参戦メンバー全員6000ポイントは未知の領域だったので、果たして1日で終わるか、準備を含めてきちんとゲームが進行するか全員少し不安を持っていたのですが、意外とスムーズにゲームが進行しました。最初に2戦行ってウォーミングアップになったからかな。

6000ポイントは本当に戦争をやっている雰囲気が出ますね。とにかく、迫力が凄い。時々一旦ゲームを中断して、みんなでカメラでバシャバシャ撮っていました。

こんなに素晴らしいバトルを行えたこと、非常に感謝しております。楽しい夏の思い出になりました。皆様、本当にお疲れ様でした!

 
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無題
いつも僕の質問に答えてくれてありがとう。マージナルワールド一巻は三回読みました。二巻は二回読みました。面白いんでまだ読みたいです。

気になったんですけど、マージナルワールドの世界観において、宇宙人との接触ってどこまで行ってるんですか?見つかっていないか、もしくは接触してるか、もしくは文化交流しているか……。

セクサロイドが存在し、嘯財閥が日本を支配している架空の世界なら宇宙人がいてもおかしくないかと。

もし居るなら、トキも会おうと思えば会えますよね。
まそまそ 2012/09/08(Sat)17:52:24 編集
コメントありがとうございます。
≫まそまそ様

コメントありがとうございます。そして何度も読んで下さって大変嬉しく思っています。

あの世界には宇宙人も存在しますし、恐ろしい魔物や異国の神様、異世界からの旅人なども存在します。彼らと文化交流している人もいるでしょうが、普通に暮らしている人は存在すらも掴むことが出来ません。

嘯樹の家なら何か知っていそうですが、それを一般人の鴇に教える可能性は低いと思います。
2012/09/09(Sun)23:45:53 編集
無題
バトレポ執筆おつかれさまです!写真も大増量ですね!
バトルマット2枚使った大バトルでした!
準備に1時間半!並べただけで何か達成した気分になるほどの大バトル。
こうやってバトレポを読み返すと合戦が思い起こされて良い温泉合宿になりました。
イーサンのアレは伝説武器だったー!

イーサン軍団の活躍で中央を突破、勝利となりましたが、
トゥームキングの打撃力はすさまじく、疫病香炉も破壊寸前まで(動作不能状態に)いったり
ヴァルガイストの飛行能力に手を焼いたりしましたね。

ネズミ軍団に乗り換えて色々ルールの再確認する機会ともなり勉強になりました!
また合宿したいですね!
トカゲ(北 2012/09/22(Sat)22:58:42 編集
コメントありがとうございます。
≫トカゲ(北)さん

コメントありがとうございます。こちらこそ、6000ポイント戦お疲れ様でした!

確かに戦場に全てのミニチュアを置き終わった直後は「仕事した!」という達成感がありましたね!寝転がりミニチュア目線で見ると、臨場感のある戦場が広がっており、非常にテンションが上がりました。

イーサンの武器は前々から密かに企んでいた設定です。公式でカドリンの戦槌がマジックウェポン化したら、イーサン達が引き上げた戦槌は別のドワーフの英雄が使っていた戦槌だったという事にする予定です(笑)。

トゥーム&ヴァンパイアの不死者軍団は本当に脅威でした。個人的に一番怖かったのはモーティスエンジンですね。元のミニチュアが格好良く、またペイントも非常に素晴らしいので迫力満点。モーティスエンジンとグレイヴガード達に突撃され、リアル恐慌状態になっていました。

また合宿したいですね。今回の合宿で色々とノウハウが出来たので、次回はもっと素晴らしい合宿になると思います。次回は是非ストーム・オブ・マジックで!
2012/09/24(Mon)04:10:40 編集
無題
湊サンは職業柄、テレビアニメやアニメ映画ってすかさず見たりしているんですか?

僕はアニメ映画好きなので、文化庁がアニメ映画世界戦略を打ち出して以来の超大作アニメ映画連発に毎年熱狂しています。今年は虹色ほたるとももへの手紙が最高傑作でした。

予想では、湊サンはベルセルクの映画が好きそうな気がします。湊サンが好きな中世ヨーロッパの騎士による戦記ものなので。
まそまそ 2012/10/10(Wed)18:21:54 編集
コメントありがとうございます。
≫まそまそ様

コメントありがとうございます。

まそまそ様の質問で、今年は映画館に行っていない事に気付きました。出不精なので友人達に誘って貰わないと、なかなか映画館に足を運ぶことがないのです。映画館の雰囲気と、映画館で食べるポップコーンはかなり好きなのですが・・・・・・

ベルセルクはお察しの通り、実は見ようと思っていた映画でした。しかしいつの間にか上映が終わっており、結構がっかりしました。予定も立てていたのですが・・・・・・。この“映画見逃す病”とも言える謎の奇病は年々悪化しているような気がします・・・・・・
2012/10/13(Sat)02:32:53 編集
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湊 利記
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同人ゲームサークルKettleにて、作文担当をしている人。
ネジと歯車とゼンマイが好き。
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